タイ旅行(5)

バンコクから北へ約80Km、チャオプラヤー川の中州にある町「アユタヤ」は1351年~1767年にかけて約400年に渡りタイの首都であり、5つの王朝と35人の王が君臨したタイの古都であり、ユネスコの世界文化遺産にも登録されている遺跡の町です。

写真はアユタヤ王朝で当時最も重要な寺院、ワット・プラシーサンペットにある3人の王様のお墓です。ワット・プラシーサンペットは、現在のバンコク王朝におけるワット・プラケオ(エメラルド寺院)に相当していたそうです。アユタヤ王朝は、1765年に侵攻してきたビルマ(ミャンマー)軍により徹底的に破壊と略奪が行われ、1767年にその王朝の幕を閉じました。

ここワット・プラシーサンペットに限らず、アユタヤの他の遺跡もビルマ(ミャンマー)軍により貴重な仏像や宝物が持ち去られ、現在残っているのは焼けただれたレンガの建築物と破壊された仏像の胴部、持ち去る価値のなかった壊れた仏像の頭部などです。タイ人のガイドさんからは、何度も繰り返しビルマ(ミャンマー)軍が貴重な仏像、宝物を持ち去ったという言葉を聞きました。

ワット・ヤイチャイモンコンはアユタヤ王朝時代の1357年に作られたそうです。境内中央にある高さ72メートルの仏塔とそれを取り囲む仏像群、そして白い涅槃仏像が印象的な素敵なお寺でした。 この写真に写っている二人連れは私たちではありません(^^ アユタヤ・オプショナルツアーで一緒だったご夫妻です。

高い仏塔は上ることができ、上部は回廊になっており周囲を見渡すことができます。午前中早い時間に訪れることができたので、まだ観光客がまばらでゆっくり堪能できました。

タイでは寺院内、町の通りなどのあちこち、いたるところに小さな祠があり、たいていはお人形さんが複数祀られています。これはタイに仏教が伝わる前から存在する精霊信仰(アニミズム)、タイの人々に今も深く根付いている「ピー」という精霊を祀る祠だそうです。ピーはきちんと丁寧にお祀りすると、人々に幸運をもたらしてくれるそうです。私たち日本人にも共通する感性ですね。

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