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解放すれば思考は自然に変わる

<セドナメソッド 人生を変える一番シンプルな方法> 

ヘイル・ドゥオスキン[著] 安藤理[監修] 乾真由美[訳] 主婦の友社[出版]

 

感情を解放せずに抑え込むと、例えば「ポジティブ・シンキング」のような方法では一時的には良い結果が得られるように感じるが、結局はもとに戻ってしまう。これはなぜかというと、ある一か所を抑え込むと、たいていどこか別の場所が浮かび上がるからです。ポジティブに考えることだけでは、人生に変化を起こすことはほとんど不可能なのです。

 

しかし、どんな感情であれ、欲求であれ、それについて解放を始めれば、思考は自然とポジティブになります。それはひとりでにそうなるのであって、そうなろうと努力する必要はありません。次の6つのステップは、セドナメソッドのエッセンスです。いつでもどこでも、行き詰ったと感じた時には、この6つのステップを見直すことで、行き詰りから抜け出しやすくなります。

 

(1)承認や制御、安全や分離/一体を求める以上に、自由/不動心を求めます。

(2)解放して、自由/不動心を得ることができると心に決めます。

(3)すべての感情は4つの欲求(承認、制御、安全、分離/一体)から発生していることを認識します。そして、それらの欲求を手放します。

(4)常時、解放します。ひとりでいるときも、誰かと一緒にいるときも、4つの欲求を常に解放します。

(5)行き詰ったら、行き詰った状態を制御したり変えたりしたいという気持ちを手放します。

(6)解放するたびに、より軽く、幸せで、有能だと感じます。解放を続ければ、常にその状態になります。

 

 

もし、あなたが次のような状態なら、変えたり制御したりしたいという気持ちを手放しましょう。

・圧倒されたと感じている。

・解放を避けている。

・解放を忘れてしまった。

・解放できないと感じている。

・自分が何を感じているか分からない。

・遠回りは止めて今すぐ解放したい。

 

 


根源的な四つの要求を手放す

<セドナメソッド 人生を変える一番シンプルな方法> 

ヘイル・ドゥオスキン[著] 安藤理[監修] 乾真由美[訳] 主婦の友社[出版]

 

人は皆、思考、感情、信念、態度、振る舞いのパターンの下にある四つの基本的な欲求に動機づけられています。これらの根底にある動機づけ要因—制御、承認、安全、分離の欲求—は、私たちを制限する全ての核となります。こうした「欲求」を解放すると、望むものを手に入れ、なおかつ、やる気を保つことができます。

 

大事なことは、「求めることは欠乏と同じで、それを持つことにはならない。」ということ。求める気持ちを手放すことで、より持てる気持ちとなり、かつ、すでに持っているものに気づくことができるということ。私たちはずっと、本当に欲しいものは決して手に入らない、そんなものを求めてはいけないんだと言われ続けてきたから、本当に求めているものを手に入れることを諦めてしまうか、そんなことを願うのはいけないことだと思い込まされてしまっています。だから、今、ここでそんな気持ちは解放してしまいましょう。

 

セドナメソッドを学んで知ったことのひとつに、人の欲求には二面性があるということ。例えば、欲しいと思う気持ちの裏には、それを持ってはいけないと制限する気持ちが隠れている。以下に示した基本の四つの要求も、それぞれ表と裏の二面性があるので、自分の気持ちをじっくりと観察して、解放すべき欲求を見極めましょう。

 

(1)制御欲求(コントロールしたいという欲求)←→制御されたい欲求(人からの指図が欲しいという気持ち)

(2)承認欲求(認められたい、愛されたいという欲求)←→否認欲求(わざわざ人から嫌われるような態度をとる)

(3)安全欲求(安心したいという欲求)←→死にたいという気持ち

(4)分離と一体の欲求(独立したい、けど一緒になりたいという欲求)

この本によると、まず解放すべきは、状況をコントロールしたいと願う制御欲求、他人から自分の偉大さを認めて欲しいと願う承認欲求、そして自分が安心したいと願う安全欲求だそうです。

 

【解放の手順】

・今、この感情はどの欲求から来ていますか?(制御、承認、安全、分離、一体)

・この欲求を認めることはできますか?

・この欲求を手放せますか?

・それを変えたいですか?

・変えたい気持ちを手放せますか?

・手放しますか?

・いつ?→今

 

 

 


変えられないものを受け入れる冷静さへのカギ

<セドナメソッド 人生を変える一番シンプルな方法> 

ヘイル・ドゥオスキン[著] 安藤理[監修] 乾真由美[訳] 主婦の友社[出版]

 

『神よ、願わくば私に、変えることのできないものを受け入れる心の落ち着きと、変えられるものを変える勇気と、そのふたつを常に識別する知恵を、お与えください。

—冷静さへの祈り— ラインホルト・ニーバー』

 

上記は、キリスト教社会に古くから口承されている「ニーバーの祈り」と呼ばれるものです。私たちが悩み苦しむことの多くは、変えられないものを受け入れられない場合や、変えることができるのにそれに気づかない場合、その勇気が湧き起こらない場合に発生します。

 

例えば、自分にとって良くないある出来事が起きた場合に、そうならなければよかったのにとか、なぜ自分がこんな目に会わなくてはならないのかとか感じる時や、どうして良いのか分からなくて頭が混乱している時などです。

 

セドナメソッドの解放の手順を使えば、変えられないことを受け入れる冷静さも、人生で変える必要のあることをやすやすと変える勇気も、その2つを見分ける知恵も手に入ります。では、いったいどのようにすれば良いのでしょうか。その答えは、「変えたいと思う感情を解放すること」です。

 

なぜでしょうか? 理性の声は、変える必要のあることを変えたいと思う気持ちが行動につながると言いますが、実際起きることはその正反対です。ある問題を変えたいという気持ちにこだわり、焦点をあててしまうと、問題を意識する気持ちが問題を存続させることになるのです。

 

この仕組みはこうです。もしあなたが、「~でなければ良いのに」と思ったとします。そのとき人間の意識は全く逆の「~でなければ良いことそのもの」をイメージします。つまり、意識は言葉とは異なり、存在しないことはイメージできないのです。例えば、私があなたに「白い象を思い浮かべないでください。」と言ったとします。どうなりましたか? あなたは「白い象」を思い浮かべたのではありませんか?

 

欲しくないものを作り出さないようにすればするほど、その考えを強く持ち続けることになり、その結果、現実となってしまう可能性が高まるのです。では、解決策はなんでしょうか?簡単です。「何かを変えたいという気持ちを手放す」のです。

 

さらに、変えられることと変えられないことを識別するのにはどうしたらよいのでしょうか?この場合には、変える必要があるのか現状のままがいいのか分からないときは、いつでも「変えたい気持ち」を解放する決心をしましょう。その気持ちを解放すれば、そして変えられないことなのならば、現状を穏やかに受け入れられますし、逆に、変える必要のあることであれば、解放することで、必要な行動を簡単に起こせるようになります。

 

【解放の手順】

・「この状況を変えたい気持ちを、できるだけ認めることはできますか」

→はい/いいえ

・「では、この状況を変えたい気持ちを、手放せますか?」

→はい/いいえ

・「手放しますか?」

→はい/いいえ

・「いつ?」

→今