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9つの感情について(1)

<セドナメソッド 人生を変える一番シンプルな方法>

ヘイル・ドゥオスキン[著] 安藤理[監修] 乾真由美[訳] 主婦の友社[出版]

セドナメソッドの解放の手順を使うにあたって、今、自分が経験している感情を見極めるために、セドナメソッドでは感情の状態を以下のように9つに分類しています。

1.無気力 2.悲しみ 3.恐れ 4.渇望 5.怒り 6.誇り 7.勇気 8.受容 9.平安

自分が感じている感情に触れるのが難しいときはいつでも、この本に書かれている9つの感情の状態それぞれを説明する言葉のリストを参照し、その感情を解放します。解放の手順は以下のとおりです。

・その(1.~9.のどれかの感情)を認めることはできますか?→はい/いいえ

・その(1.~9.のどれかの感情)を持ち続けますか?→はい/いいえ

・その(1.~9.のどれかの感情)を手放せますか?→はい/いいえ

・手放しますか?→はい/いいえ

・いつ?→今

1.~6.はネガティブな感情なので、解放することで溶けて消えていく感じがします。

7.~9.はポジティブな感情です。良い感情は解放すればするほど新たに湧き上がって来ます。また、良い感情を手放すことは、これまで持っていた抑圧としがみつきの傾向をも弱くすることになります。

 

 

 


感情を手放すとは、それが無いことにすることではありません

<セドナメソッド 人生を変える一番シンプルな方法>

ヘイル・ドゥオスキン[著] 安藤理[監修] 乾真由美[訳] 主婦の友社[出版]

 

(P6)この本のキーワードである「手放す」(英語では let go)という語の意味について補足しておきます。この言葉を、否定的な感情を持たなくなる、捨て去ってしまうなどの状態になる必要がある、と解釈してしまうと、それはとても難しいことに思われるかもしれません。本文のなかでは、握っているペンを離すのと同じようなことだ、と説明されています。しがみついたりかかえこんだりしている感情を、いったん離してみるというニュアンスです。

 

お釈迦様も法華経方便品で「舎利佛よ、わたしが仏に成って以来、いろいろな因縁やさまざまなたとえ話を用いて、人々をもろもろの執着から離れさせた。」とおっしゃられているように、「執着」(=感情)を「手放す」ことが、心の平安にはなによりも肝要なのです。

 

執着は手放すのであって、無理やり忘れようとしたり、押し殺してしまうことではありません。悪い感情を、それが無いことにするという意味だとしたら、私はポジティブ思考というのはあんまり良くないと思います。

 

私が好きな話のひとつに以下のようなものがあります。どこで聞いたか今では思い出せないのですが・・・。

和尚様とその弟子が川沿いの道を歩いていた時、川に身を投げたと思われる、うら若い女性が流されて来ました。和尚様とその弟子は、川に入り女性を助けるのですが、川の水の流れで女性の衣服ははだけていて、弟子は目のやり場に困惑してしまいました。二人はそれでも、なんとか女性を岸まで引き上げ、女性の命は助かったのですが・・・。

弟子が和尚様に言います。「和尚様、私は戒律に違反してしまいました。常日頃から女性(にょしょう)に触れてはならぬという和尚様からの戒律に、さきほど、こともあろうに、和尚様とともに違反してしまいました。私はどうすればいいのでしょうか?」

和尚様はそれに対してこうおっしゃいました。「おや、おまえはそんなことをまだ覚えていたのか? わしはとっくの昔に忘れていたぞ。」

 

 

 

 


セドナメソッド 人生を変える一番シンプルな方法

【セドナメソッドは何を目指すのか】
(※以下は、ヘイル・ドゥオスキン著、安藤理監修、乾真由美訳、(株)主婦の友社出版、「人生を変える一番シンプルな方法」のページです。)

(P16)望み通りの人生を選び、思ったとおりに人生を生きることを妨げているのは、自分で自分の可能性を制限する感情です。私たちは決断力を感情にゆだねてしまうのです。実際には、感情は単に自分が感じてることであって自分そのものではありません。その気になれば、感情は簡単に手放すことができるのです。

(P20)人はみな、無限の可能性を持った存在であり、人を制限するのは、頭のなかに作り上げた制限の概念(⇒感情)だけです。こうした制限の概念(⇒感情)は、実際には存在しないため、簡単に手放し、解放することができるのです。

解放(手放すこと)は、持って生まれた自然な能力です。子供は誰でも簡単に、自然に自分の感情を解放しています。小さな子供が遊んでいる最中に友達と喧嘩して、「嫌いだ、もう二度と口なんかきかない」と言ったのに、その数分後には何事もなかったかのようにまた一緒に遊びだすということはよくある光景です。しかし、成長するにつれて、親や社会から感情を解放しないように(感情を持ち続けることが自分を守ることになる)と教育されるために、この能力を使わないようになっていきます。そのため、多くの人が感情をいつ手放すのが適切か、いつまで持ち続けなくてはならないのか分からなくなってしまうのです。たいていの人が持ち続ける必要のない感情を、持ち続けたままでいます。しかし、感情は持ち続ける必要はありません。その不必要な感情を今、ここで解放する(手放す)ための一番簡単な方法がセドナメソッドです。

【セドナメソッドにおいて、自由とは、幸福とは、いかに生きるべきかの考察】

・自由とは⇒愛着や嫌悪を持たない、とらわれのない状態であること。
・幸福とは⇒望み通りの人生を選び、思ったとおりに人生を生きること。
・いかに生きるべきか? ⇒相手をそのままで完全で完璧な、自分と同じ対等な存在だとみなすこと。

相手の存在をありのままに認めるためには、ありのままの自分を認めることができてこそ可能となる(自己受容)。
そのためには自分を自分で制限している概念(感情)を解放する(手放す)セドナメソッドが有効だと思います。